NPについて

当事務所(Nakayama & Partnersを略して「NP」といいます)の特徴、業務内容、報酬体系をご案内いたします。

第1 心がけ(NPスピリット)

1 「世界最高の環境で,世界最高の仕事」を

 「世界最高の弁護士」「世界最高の事務員」を目指す。棒ほど願って針ほど叶う。私(TN,中山達樹)はby far the best lawyerを目指してきました/います。まずは「一流」を目指すこと。

 1日1%成長すれば1年で38倍,0.1%でも1年で1.44倍です。1日1%退歩すれば,1年後にはわずか2.6%になってしまいます。謙虚に自分を見つめなおし,少しでも自分を成長させます。

 Comfortable Zone に安住するのではなく,Stretch/Stress/Learning Zoneに踏み込んで,自己を高めてください。「今,何かに挑戦していますか?」と問われた際に,「YES」と即答できるのが理想です。

2 リーダーシップ

(1) 「リーダーシップ」の意義

 リーダーのみがリーダーシップを発揮すればいいと考えるのは時代遅れです。「各構成員が,組織のことを考えてイニシアティブをとり,プロアクティブに行動する。」それがリーダーシップであり,各人がこのような意味でのリーダーシップを持つことにより,いい組織となります。
 イメージとしては,全員がそれぞれの分野で運転する車の助手席にTNを乗せているイメージ。TNは決して運転しません。Driving forceは,あなたです。One for all, all for one. 具体的には,毎月一つは,NPの発展のために積極的な意見を述べてくれることを期待します。NPでは,「自主性」を最も尊重し,かつ,最も重視します。

以下の①→④をできるようにし,徐々に⑤の領域に達することを目指しましょう。

 ① 言われたことをやる
 ② やると言ったことをやる
 ③ やるべきことをやる
 ④ やると期待されていることをやる
 ⑤ やると期待されていないことまでやる

 より具体的には,「言いにくいけど,NPのため/相手のためには言った方がいいな」と思われること(上記③④に相当)はどんどん発言してください。違和感を放置しない。

(2) 「刺さる」「感動させる」サービスを

 仕事を与えられたということは,仕事を任せられた/委ねられた,ということであり,その範囲で自由かつ独創的な挑戦と失敗が許容されているということです。TN案件の全責任はTNが取ります。
 要するに,「言われたことだけやる」のではなく,仕事を任せた人(究極的にはクライアント)の立場に立って,「前のめり」に積極的に行動する。
 「サービス業」であることを深く自覚し,クライアントに「刺さる」(痒い所に手が届く=クライアントの期待を上回る=クライアントを感動させる)サービスを心がける。TNのクライアントを奪うくらいの心構えで,アソシエイト弁護士は仕事をする。決して,「TNに対して」仕事はしない。
 具体的には,①重要な法的判断と②経営判断以外は,全てTNを代替する。例えば,リサーチ依頼を受けた際には,単なる情報提供をするにとどまらず,イニシャルな判断までを行う。

(3) 上司/先輩を「命令」する

 上司/先輩に対して指示を仰ぐのではなく,上司を「命令」してください。すべての案件の「主任」弁護士として,自分自身で,クライアントのために必死になって考えて,結論を出して,理由を簡単に付して,「これでいきます。よろしいですね」と提示して,YES/NO の確認だけを求めるスタイルです。「どうしますか?」というオープンクエスチョンのうかがいは,決して立てない。
 強い組織では,このように,各自がイニシアティブとリーダーシップを持っています。
 誰かの判断を仰ぐのではなく,「自分がTNだったらどうするか」「クライアントの 立場に立ったらどうしたい/どうしてほしいか」という気持ちになり,結論を出してください。弁護士の仕事の肝は,自己の責任で「判断」をすることです。TNは「森」を見るので,「木」は見ません。

3 付加価値(Value)を与える

 人工知能等に代表されるように,世界は恐ろしく早くexponential に進化しています。それに比例して,クライアントの弁護士に対する要望も加速度的に高まっています。
 ググればいつでもどこでもコンマ数秒である程度の法的知識が得られる今,我々が提供できる「付加価値」,つまり我々の存在意義,がそれぞれ何かを常に自問自答してください。
 例えば,5年前よりも,スマホや弁護士ドットコム等の普及から,法的サービスのスピードと質に対する世間の要望は格段に高まっています。

 具体的には,

①Post Box(郵便受け)にならない。

 単に,情報を伝達するだけの作業はしない。Legal mindからレビュー・咀嚼して,(一流の)弁護士でなければ与えることのできないValueすなわち「付加価値」を付して,クライアントに連絡を取ってください。

②法的知識以外の情報収集も怠らない。

 法的知識ではなくても,検索して得られる情報を得ていない,ということは,情報リテラシーが低いと判断されます。「法的助言」を提供するだけの受け身の姿勢では,生存が危ぶまれます。

さらには,以下の3つを指標とします:

(1) Proactiveに

 先手を打ちます。相手方やクライアントから問題点を指摘される前に。

(2) Strategicに

 戦略的に,解決策を提示する。クライアントの現況,業態,関連市場の景気動向,社内人事情報,相手方との力関係等を総合した,高度なビジネス判断が要求されます。戦略(Strategy)と戦術(Tactics)の違いも認識して下さい。

(3) Inspireする

 困っているクライアントを勇気付ける。Legal inspire。笑顔が大事。法律事務所の門をくぐるクライアントには,desperateになっている人が多いです(そうでなければ法律事務所まで足を運びません)。そのクライアントが,打ち合わせ後に,我々に勇気付けられ,inspireされて,事務所を出ていただくようにする。まずは,Sympathy(同情)よりEmpathy(共感)から。
 悲観主義は気分ですが,楽観主義は意志です。クライアントに白い歯を見せる。
 いかなる状況においても,少しでも有利な状況になるように全力を尽くし、クライアント様の「Best Interest」を究極まで徹底的に模索し,元気の源となるように努めます。
 「元気が出る法律事務所」「楽しい法律事務所」が理想です。
 また、現代の情報社会では,情報が「通貨」です。多くの情報を持つ人に多くの情報が集まります。Give & Takeではなく,Give, give, give and (hopefully/maybe) givenの気持ちで,気前よく情報を提供します。

4 「作業」をせずに「仕事」をする

 人の判断を仰ぐ前に,下記5つのthinkをしたかを,自問自答する癖をつける。

 Think big 大きく考える=木のみならず森も見る
 Think different 人と違うことを考える
 Think beyond 人よりさらに先を考える
 Think desperate 死ぬほど=頭から汗を掻く・血が出るほど考える
 Think disruptive  破壊的に=常識に囚われずに考える

 自分の頭で考えずに,言われたことだけをするのは,「仕事」ではなく,「作業」です。特に,弁護士に対して,「作業」は依頼しません。仕事というものは,100%(完璧)でしかあり得ず,完璧ではない仕事は作業にしかすぎません。

第2 コミュニケーション

  円滑なコミュニケーションは,組織の根幹であり,生産性向上に最も重要です。具体的には,日頃からsmall talk(カジュアルな世間話。「今日は暑いね」「週末何か予定あるの?」など) ができる組織が最も強い組織です。日頃からカジュアルな話ができないと,いざという時(ミスをした時など)に,ミスの隠蔽,報告遅れ,話すべきことをメールでごまかしたり,というミスコミュニケーションに起因してミスが拡大するからです。To err is human.人間である以上,ミスは必ず起きます。ミスの大半はコミュニケーション不足に起因します。
 そのため,コミュニケーションストレスをなくすよう,日頃からスムーズなコミュニケーション,より端的には,事務所を明るくすること,を意識してください。

1 メンバー全員への敬意/リスペクト

(1)誰に対しても,ぞんざいな口の利き方はしない。

 TNより自戒を込めて。弁護士の方が秘書さんより人間的に偉いことは決してありません。法律事務所における役割が違うだけです。The more noble, the more humble. 謙虚に,素直に。傲慢な心が向上を阻みます。
  「よろしくお願いします/ありがとうございます Thank you (in advance)」「ごめんなさい/すみません I am sorry」がきちんと言える土壌を。
  組織/人間社会にいる以上,腹が立つことはあります。しかしその腹を立てた人に支えられているのも事実。一晩寝て「おかげさま」の五字を反芻してください。

(2) いかなることでも,マイナスオーラは決して周りに伝播しない。

 社会人としての常識です。如何にして不機嫌を減少させるか,その智慧を増大させてください。不機嫌であるということは,智慧が足りないということです。我慢できなくなれば正面から相談して下さい。

(3) NPメンバーの陰口は決して言わない。

言いたいなら口頭で直接言うか,TNへ口頭で相談して下さい。

2 結論から話す

 業務効率化と論理性確保のためです。海外の法律事務所では,まず結論から述べて,the reason being…と理由を付すように喋ります。

 ロングバージョンでは,以下が参考になります。
 (1) Conclusion
 (2) Reason
 (3) Evidence
 (4)(Proactive, Strategic and/or Inspiring)Proposal

3 言い訳をしない

 言い訳は,すればするほど無能を拡大します。言い訳を聞くのは時間の無駄です。
 クライアントに対しても言い訳は許しません。「ちょっとバタバタしておりまして」も禁句。そのクライアントに対する優先順位が低いことを告白しているだけです。

4 メールは使わない

(1)所内メールは,原則,使わない

 所内では原則として口頭/面前で話す。下記以外は,メールを使わない。時短と行間を読む手間暇を略すためです。

ア  備忘/今後/検索のため
ファイル添付
複数人に対する情報共有
(2) メールからは悪感情を排除
ア  メールには事務的/法律的なことのみを記載する。ネガティヴなことのみならずセンシティブなこと,シリアスなこともメールしない。 感情の入ったコミュニケーションをする場合は,直接話すか,せめて電話で。
特に,謝罪やお礼は,メールではなく口頭で。これも社会人としての常識です。

5 ミスをしたら…

(1) ①すぐ,②大声で,③叫ぶ。

 誰かが必ず助けてくれます。助けてくれないメンバーはNPにはいません。
 決して一人で解決しようとしない。抱え込まない。
 「すぐ」叫ぶ。躊躇しない。躊躇すればするほど,ミスは拡大します。

(2)ミスが発生しない「仕組み」を考える

 上記(1)の「叫び」後,まずはミスの原因究明をする。「原因」が分からないと,「対策」も練れない。「以後,気をつけます」は禁句(それで片付けない)。
 To err is human →Four eyes principleを前提に,複数人・複数回のチェックを入れる「仕組み」を構築する,など。その仕組みが奏功するかという検証を繰り返します。

6 その他

(1) 英語公用語

 英語力向上のため,業務を阻害しない程度で英語を共通言語とします。
 朝の挨拶は大きな声でGood morning!

(2) TNを「センセイ」と呼ばない

 いつでも気軽に話しかけてください。ただし,黄色いヘッドフォンつけているとは,緊急時以外はなるべく話しかけないようにしてください。

第3 業務効率化

1 スピード/Responsiveness

(1) とにかくスピード第一

 Speed, speed, speed!
 クライアントの期待を上回るスピードで高品質のサービスを提供すれば,クライアントに感動を与えることができます。そうすればリピーターになっていただく可能性が高まります。
 また,時間が経てば経つほど,クライアントや相手方の,仕事の質に対する要求は高まります。2週間で70点の仕事では満足しなくても,1日で70点の仕事をすれば,クライアントからも不満の声が出にくいです。
 法的サービスに対するクライアントの要求は高まってきています。Time is of essence。Quick & Dirtyで仕事は仕上げてください。30%くらいのところで進捗を確認するというイメージです(もちろん,クライアントに提示するプロダクトはいかなる意味でもDirtyであることは許されません)。兵は拙速を貴ぶ。時代は「神」速を求めています。LFP(Light Foot Print,足跡を残さないほど素早く動く)という言葉もあります。
 常にフィードバックは早めに。「メール拝受しました」程度の回答でもOK。
 「ご丁寧にご連絡ありがとうございます。確認後,おってご連絡差し上げます。」などの定型的文句も,単語登録すれば,1秒で打てます。1秒で,クライアントを安心させることができるのに,それをしないのなら,その理由を説明ができますか?

(2) PDCAサイクルの「超」高速回転

 PDCAサイクルを極力早く回すのが成功の秘訣です。クライアントに迷惑をかけない程度にfail fastを繰り返します。

 私が提案するこの事務所ルールも,厳密な規則というよりは,PDCAの「P」です。運用後どう修正すべきかというCheck/Feedbackを期待しています。私からしか事務所ルールの提案が出ないということはまだ組織として未熟で,私以外の人からルールの提案が出てくるのが,理想的な組織です。期待しています。

(3) 12時間以内にFeedbackする。

 NPの「体内時計」を早めます。見積り提示は3時間以内。

(4) Momentum(勢い)を利用する

 思い立ったが吉日。やろう・やらなきゃと思った時が,一番パフォーマンスが上がります。
 例えば,裁判の期日報告書や会議の議事録等は,期日・会議終了後1時間以内に作成する。それを過ぎると,記憶が失われ,質が落ちます。
 「後でやろう/やればいいや」は禁句。Pending(未完了事項)をなくす。Pendingがあるだけで,脳のメモリーが費消され,パフォーマンスが落ちます。

2 整理整頓

 クライアントや知人(ポテンシャルクライアント)がオフィス見学をすることがあります。その時に備え,「整理整頓は重要業務」と心得て下さい。人は,汚い法律事務所に仕事を依頼しようとは思いません。

(1)整理しないと莫大な損失

 メールや書類を「探す」作業に取られる時間が,1日1分あれば,週に5分,月に20分,年に240分=4時間(半日)です。これは,時間制報酬(¥30,000)4時間で考えると,12万円の売上減少です。1分が(年間では)半日=12万円に相当するというコスト意識を持つこと。1日2分だと,年間では,8時間=丸一日=24万円に相当する。
 人生から,何かを「探す」時間(や,「思い出す」時間)を,極力省く。

(2)全ての情報は10秒で探せるようにする

 紙の書類も,データも。「同心円」「動線管理」を意識して。
 毎日使うものは手元に,日頃使わないものは遠ざけて,保管する。具体的には,

ア  毎日使うものは手の届く範囲内(50cm内)
毎週使うものは一歩歩けば届く範囲内(1m以内)
毎月使うものは二歩歩けば届く範囲内(2m以内)
(3)書類を平積みにしない

 ファイルに入れてテプラ・色分け等をして整理してください。

(4)掃除

 毎日1分の清掃整理整頓(デスクトップや共有フォルダも)時間を取る。
 単なる掃除にとどまらず,以下を心がける。

(5) コスト意識を持つ

 要らないモノは,適宜データ化する等して,捨てる。
 坪1.8万円のオフィスだと,10センチ四方で毎月54円(年間648円)のコストが掛かっています。「年間650円のコストを掛けて事務所に置いておく必要があるのか?」は念頭に置いてください。
 具体的には,数か月見ない書類は,捨てて(OR倉庫に入れて)いいと思います。

3 ペーパーレス化

 ファイルする手間暇の省略,電気代・ファイルスペースの最小化,環境保全のため。

(1)メール

 メールは印刷してもファイルしない。メーラーの検索機能の発達から,メールは,紙で探すよりも,メーラー(パソコン)から探すほうが断然早いです。

(2)契約書等

 チェックした契約書も,後から紙で見直すことはまずないので,原則としてファイルしない。

(3)例外

 何度も見返す重要書類は,遠慮なく印刷してください。また,①請求書や②裁判書類や③1頁以上のメールは,送付前に,必ず紙で印刷して,内容を確認してください。

第4 対クライアント

 法律事務所は,クライアント様からの信頼で成り立っています。信頼を築くのは時間がかかりますが,信頼を失うのは一瞬です。その緊張感・危機感を持つ。
 三百代言の時代から弁護士は嫌われており,今でも弁護士事務所の敷居は高いです。「高い敷居を如何に下げるか」,は1つの指標・目標です。

1 謙虚に

クライアントの前では,決して:

(1) 足を組まない
(2) 腕を組まない(腕組みは「傲慢」と「拒絶」の意思表示です)
(3) 背もたれに寄りかからない(ふんぞり返らない)

2 言葉遣い

了解しました → 承知いたしました
報告ありがとうございます → ご連絡ありがとうございます
〜してください → 〜していただけますでしょうか
「当職」「弊職」は禁止(相手方や裁判所に対してはOK)

3 礼儀

ご馳走になったら,朝イチまでにお礼メール(ご馳走したTNには,メール不要)。御礼は,「相手方より先に」行わなければ意味がありません。

第5 その他

1 スタッフの育成

後輩の育成と教育に,惜しみない愛情と責任を持ってください。後輩が早く成長すればするほど,皆さんの仕事がそれだけ楽になります。後輩を自分の「子ども」「弟」「妹」だと思って,惜しみない愛情を注いでください。

2 メール及び文書作成

(1) メール

「一見して何のことか分かるような件名」を付けるように心がける。メール内容
タイトルを厳に一致させる。理由:
① 受信者にスルーされないため
② 後で検索しやすくするため

(2) 単語登録

メール・文書作成時間短縮のため,極力短い入力で済ます。
例えば,
中山国際法律事務所 = NP
〒107-0052 港区赤坂2-2-21永田町法曹ビル701  Tel 03-5797-7723 = nkk

(3) ショートカットを利用する

メールの送信にマウスを利用することを禁じます。OutlookではAlt+Sが最も早いです。

3  査定

毎月,Monthly Meeting と称して,自己評価・TNからの評価を行います。以下の項目で,まずは5段階の自己評価をしてください。

4 楽しむ

法律を扱う仕事は本来的に楽しくないかもしれません。ただ,壷中天有り,ゆとりとユーモアをもって,仕事を「楽しむ」工夫を模索して下さい!

以上

港区赤坂2-2-21 永田町法曹ビル701
TEL 03-5797-7723 FAX 03-5797-7724

top